先日、東京富士美術館で開催中の ピーターラビット展 に行ってきました。 絵本では再現できていない、原画の緻密な美しさを確認することができました。シャープで明確な描線は、ラスタライズされたビットマップ画像では中々再現されにくい部分です。Retina 以上の超高精細な画面とそれに相応しい画素数のデジタル画像が必要でしょう。 また、原画の実際のサイズも確認することができました。私のお気に入りTOPの双璧の一方は、Cecily Parsley の絵なのですが、展示されていた原画の中では最大クラスでした(ちなみに、展示品ではありませんが、お気に入り双璧のもう一方は、The Tailor of Gloucester のネズミの絵です)。最初期の原画や、The Tale of Mrs. Tittlemouse の絵はかなり小さいものでした。 一緒に行った友人は、ビーアトリクス・ポッターの筆跡を見て、筆記体の書き方に関心を持ったようでした。彼女の筆跡では、単語の最初の文字は必ずしも筆記体ではなく、ブロック体のような書き方をしているものがありました。そう言えば、筆記体というのは、前から文字が続いていることを前提とした形となっているわけですが、出だしの一文字目はそのような制約はないわけで、わざわざ筆記体のような書き方をせずとも、見易さ(視認性)を優先した書き方になる字体を使っていたようです。これは見習うといいと思った点です。
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